
5月になると、韓国のコンビニや花屋にはカーネーションが並びます。街はお出かけする家族連れで賑わい、学校の前では花束を持った学生の姿をよく見かけます。初めて韓国の5月を経験する外国人にとっては、少し見慣れない光景かもしれません。
韓国では、5月は「家庭の月」として知られています。これは、こどもの日(5月5日)、オボイナル/両親の日(5月8日)、ススンの日/先生の日(5月15日)がすべて同じ月に集まっているためです。単なる祝日の集まりではなく、家族や人とのつながりを大切にする独自の文化が詰まった月なのです。
このガイドでは、外国人の視点から、5月の韓国の祝日・記念日の意味と、ユニークな「家庭の月」の文化について探っていきます。
5月の韓国の主な祝日・記念日
こどもの日(5月5日):100年の歴史を持つ伝統
こどもの日は、単に子どもたちが楽しむためだけの日ではありません。日本統治時代の1923年、児童文化運動家の方定煥(パン・ジョンファン)と「セクトン会」によって、子どもを独立した人格として尊重するために制定されました。
当時のスローガンは「希望を生かそう、明日を生かそう」であり、子どもたちこそが国の未来であることを意味していました。もともとは5月1日(メーデー)に祝われていましたが、光復後の1946年に5月5日に変更されました。そして1975年に正式な公休日(祝日)となりました。
外国人が知っておくべきこと
こどもの日には、エバーランドやロッテワールドなどのテーマパークは年間で最も多くの来園者を迎えます。漢江公園やソウルの森などの屋外スポットも家族連れで非常に混雑します。
銀行や公的機関、一部の飲食店は休業となるため、事前の確認が必須です。
静かに過ごしたい場合は、都心にとどまるよりもソウル近郊へのお出かけやハイキングがおすすめです。逆に、韓国の活気あるファミリーカルチャーを体験したいなら、漢江公園でのピクニックがぴったりの選択肢です。
📍 日付:2026年5月5日(火)
⏰ 注意事項:遊園地や公園は非常に混雑するため、事前予約が必須です。
💡 ヒント:コンビニや大手フランチャイズ店は通常通り営業していますが、銀行や官公庁は休業となります。
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オボイナル/両親の日(5月8日):韓国独自のお祝い
オボイナル(両親の日)は公休日ではありませんが、5月の韓国において最も象徴的な記念日の一つです。この日、子どもたちは感謝の気持ちを込めて両親の胸にカーネーションを付けます。
最も興味深い点は、他の多くの国とは異なり、韓国では母の日と父の日が分かれていないことです。代わりに「オボイナル」として統合されており、両親双方に同時に感謝を伝えます。これは、家族をひとつの結びつきとして捉える文化を反映しています。これこそが、5月の韓国の記念日が他国と大きく異なる特徴です。
カーネーションを贈るこの習慣は、アメリカの母の日の伝統と韓国の伝統的な「孝(ヒョ・親孝行)」の文化が融合したものです。5月上旬になると、コンビニやスーパー、花屋など、いたるところでカーネーションを簡単に見つけることができます。ただし、色には注意が必要です。赤いカーネーションはご健在のご両親向けですが、白いカーネーションは亡くなった方を追悼するためにのみ使用されます。
この文化的背景を知っていれば、韓国人の友人が「今日は両親にカーネーションを渡すんだ」と言ったときにも、
その文脈をしっかりと理解でき、自然に会話を続けることができます。
📍 日付:2026年5月8日(金)
⏰ 注意事項:家族での会食のため人気レストランはすぐに満席になるので、予約が必須です。
健在の方に白いカーネーションを絶対に贈らないでください!
💡 ヒント:韓国に一人で滞在している場合は、お世話になっている年配の韓国人(教授や大家さんなど)に小さな赤いカーネーションを贈ってみてください。 韓国の文化をよく理解している心遣いのある外国人として、きっと喜ばれるはずです。

ススンの日/先生の日(5月15日):感謝を伝える日
ススンの日(先生の日)は世宗大王の誕生日(5月15日)を記念して制定され、学生が恩師に感謝の気持ちを表す日です。カーネーションや手書きの手紙、小さな贈り物を渡すのが一般的です。
しかし、外国人が知っておくべき重要なポイントがあります。「寸志(チョンジ)」の問題により、多くの学校や教育機関では贈り物が厳しく制限されているか、完全に禁止されています。金銭的価値のある贈り物は、かえって相手の負担になってしまうことがあります。
✅ 寸志(チョンジ)とは?
過去に保護者や生徒が先生に対して金銭や高価な贈り物を密かに渡していた慣習を指します。
現在は不正請託及び金品等収受禁止法によって厳しく禁止されており、ほとんどの学校では金銭的価値のある贈り物を受け取ることが認められていません。
📍 日付:2026年5月15日(金)
⏰ 注意事項:学校の裁量による休校日となり授業がない場合もあるため、事前に学校の年間スケジュールを確認してください。
💡 ヒント:感謝の言葉やメッセージカード、あるいはカーネーション1輪を贈るのが、最も自然で適切な感謝の伝え方です。

5月の韓国の祝日・記念日に役立つ実用的なヒント
外国人のための5月サバイバルガイド
5月は各種施設の営業時間が大きく変わることがあります。韓国に滞在・旅行している外国人の皆さんは、5月の韓国の祝日をスムーズに過ごすために、以下の点を事前に把握しておくと安心です。
休業するもの(行く前に確認!)
銀行と公的機関:出入国管理事務所を含むすべての銀行、郵便局、政府機関は祝日に休業します。両替やビザ延長などの金融・行政手続きは、祝日前までに済ませておく必要があります。
個人クリニックや個人商店:地域の個人医院や個人経営の飲食店は休業することがよくあります。
💡 ヒント:訪問する前に「ネイバーマップ(Naver Map)」や「カカオマップ(KakaoMap)」アプリで事前に営業時間を確認することを強くおすすめします。
通常通り営業するもの(心配無用!)
コンビニ・大手フランチャイズ店
24時間営業のコンビニ(CU、GS25など)や大手フランチャイズのカフェ・飲食店は、祝日でも通常通り営業しています。
大型スーパー・デパート
一般的に通常営業しています。
💡 ヒント:大型スーパーは地域によって月に2回、日曜日に義務的休業日(定休日)があることに注意してください。公式な詳細については以下をご参照ください:
長距離の移動・旅行は早めに予約を!
祝日と週末が連なる連休期間中は、韓国国内での旅行需要が一気に高まります。
KTX(高速鉄道)、高速バス、国内線の航空券は通常よりもはるかに早く売り切れます。
💡 ヒント:釜山や済州島などの地方へ長距離移動を計画している場合は、少なくとも1〜2週間前には予約しておくことが確実です。

韓国の5月は、単に春の心地よい気候を楽しめるだけではありません。100年の歴史を持つ「こどもの日」、世界的にも珍しい「オボイナル(両親の日)」、感謝に満ちた「ススンの日(先生の日)」など、5月の祝日・記念日を知ることで、韓国の街並みや文化をより深く理解することができるはずです。
5月の韓国ならではの祝日・記念日の特別な雰囲気をぜひ体験してみてください!
